動脈硬化はサイレントキラー

動脈硬化には、頭痛・頭重・肩こり・動悸・息切れ・めまい・耳鳴り・手足のしびれ・のぼせ・記憶力低下と言った症状が見られますけれども、どれも他の原因でも起こるものばかりで、動脈硬化特有の症状と言うものではないでしょう。そのためか、動脈硬化を発症していても気づかないうちに病気が進行してしまっていることが多く、気づいた時には合併症を誘発していることがしばしばがあるのではないでしょうか。
動脈硬化は高血圧症と相関関係にあり、高血圧症もこれと言った自覚症状がなく、相互に影響を及ぼし合いながら進行していきます。動脈硬化は狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患や脳出血・脳梗塞・大動脈瘤などを誘発し、場合によっては死に至ることもあることから、高血圧症と並んで「静かなる殺人者」や「サイレントキラー」などと呼ばれて恐れられているところです。知らないうちに発症し、気づかないままに病気が進行し、手遅れになるような重病に陥ることけれども、これらの名前の所以です。
動脈硬化は生活習慣病・成人病で、血管が柔軟性や弾力性を失うのは老化現象の一つとも言われ防ぎようがない面もありますけれども、結果として死に至ることもあることを考えれば、常々体調に留意し、サイレントキラーが現実のものとならないよう体調管理していくことが必要です。